「ハイリハ東京」高次脳機能障害の実態

 (3)地誌的障害(場所の認識の障害)

 地理や場所についての障害です。よく知っている場所で道が分からなくなって迷ったり、自宅の見取り図や、近所の地図が書けないなどの状態が見られます。

当事者達・家族達のコメント

目標は大体自分で捜して行くのだが、帰りは全然方向感覚が悪くて帰って来られないし、いつも行っている所でも、地図を見なければ行けない。

入院中リハビリを受けている際に、「先生に自宅の見取り図を書いてみて。」と言われて書いてみたら、自宅の家はちゃんとした長方形におさまるはずなのに、各部屋を書いて廊下でつないでいったら、迷宮のような凸凹の家になってしまったりした事があります。

受障前は日本中でも外国でも何処へでも行けていたのが夢のようで、今でも尚、初めての場所は勿論、遠くの場所などは地図を見ながら行くのは困難で、一人では迷ってしまいます。

近い所は行けるようになりました。

─(3)地誌的障害─

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