「ハイリハ東京」高次脳機能障害の実態
(5)失語症 ― コミュニケーションの困難
話す、聞く、読む、書くなどの障害です。他の人に意志を伝えたり、他の人が伝えてきたことを理解したりすることが難しくなります。
非流暢性失語:
ほとんど話しをしない、努力してつっかえつっかえ話し、句の長さは短く、しゃべり方が遅く、リズムや抑揚の乱れがある失語症を指します。
流暢性失語:
話す量はほぼ正常、努力して話す様子は認められず、句の長さは正常、話す速度も正常、リズムや抑揚の乱れもないのですが、「とけい」を「めけい」という、あるいは「とけい」を「めがね」というなどの言い誤り(錯語といいます)が多い失語症です。
特に言葉を聴いて理解することが難しいという症状の場合、このタイプに当てはまります。
非流暢性失語と流暢性失語の両方の症状を併せ持つ場合もあります。
・当事者達・家族達のコメント
★入院していた時に、同室に失語症の人がいたのですが、体に麻痺などは何にもなく、スタスタ歩いていて、一見なんともない人のように思えたのですが、僕の言ったことはちゃんと理解してくれているのに、言う事が文章になってなくて、会話が成立しないので、書いてもらおうとしたのですが、もっと駄目でした。
★話す事が相手に思うように伝わらない、やっと伝わると言う状態。読むには読めるが、理解出来ているかどうか?
★色々持ってしまった障害の中で失語症が、一番重大です。
★簡単な単語が出て来ない。本が読めない。
★相手の話やテレビの内容などその場では理解は出来るようだが、自分の意志表示は出来ない。
★漢字、英語などは比較的理解出来る、ひらがな、カタカナが解らない。
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