「ハイリハ東京」高次脳機能障害の実態

 (9)遂行機能障害(前頭葉障害)

 生活する上で必要な情報を整理し、計画し、処理していく一連の作業(目標を決める→計画する→手順を考える→実施する→結果を確認する)が難しくなります。その結果、生活上起こる様々な問題を解決していくのが困難になります。この際、動作を始めるのが難しかったり、中断するのが難しくなることがあります。

当事者達・家族達のコメント

遂行機能など問題外です。とても無理な話です! 全く独立して生活することは出来ません。

今でもリハビリをしているところで、そこの先生から物事の取り掛かりが遅いといわれる事があります。又、終えるのに一生懸命早くやっているつもりなのですが、時間がかかり過ぎるといわれる事もよくあります。

生活上、何にも、計画する事は自分では出来ない。

最近、自発的に仕事を見付けて積極的にするようになりました。遅いけれど、本人は一生懸命努力しています。絵が好きなので、いろいろ子供と一緒に書いています。今押花絵と絵手紙を一緒にやっています。

時間の経過が分からないのか、時間に合わせて急ぐとか出来ず、全てマイペースで、話し出すと、それを止めると、機嫌が悪くなります。全てが「めんどうくさい」の一言で、何もしようとせず、毎日を過しています。

言われた事は出来るが、自分から何かしようとしない。

次は何をするか? など、自分で考えて行動する事が苦手。

(9)遂行機能障害─

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