「ハイリハ東京」高次脳機能障害の実態

 (10)行動や情緒の障害

 ちょっとした困難でも著しい不安を示したり、逆に興奮して衝動的になったり、一種のパニックのような状態に陥ってしまうことがあります。反対に、自発性が低下して自分からは動こうとしない状態を示すこともあります。これらの状態が混在していることがあり、状況によっては反対の行動を起こすこともあります。
 また、さまざまな出来事に対処できなくなった場合、感傷的になり、攻撃的な態度を示す場合があります。記憶力や空間の認識力などが低下した場合は、つじつまを合わせるように話をつくるなどの言動もみられます。
 さらに、障害を受け止め切れないで、抑うつ的になり、引きこもってしまうこともあります。

当事者達・家族達のコメント

そんなに強い行動や情緒の障害は今の所ありません。興奮して怒る事はありますが、一過性のものです。

昔から、お人好しのほうだったそうですが、今ではそれに磨きが懸って更に人好しなっていると言われます。

精神的に波があり、うつ的になると、自分には何も無くなったと、自殺願望が強くなる。大きな痙攣の後は特に強い。

上記の行動や情緒の障害の症状通り、全く当てはまります。

自分から何かをやろうと言う力が乏しい。

喧嘩した友人の家に電話しろと言う幻聴が聞こえてくる。すぐ暴れたりする。現在は安定剤を精神科医に処方して貰い、少しずつ良くなりつつある。自分の思うように行かないと、パニックに陥る事がある。

一寸した困難でも著しい様子を示す。自発性が低下して自分からは動こうとしない状態を示す。

全てが「めんどうくさい」の一言で、何もしようとせず、毎日を過しています。

一寸した事ですぐ興奮したり、暴言、物を壊す、自分を傷付ける。周期的に現れ、正常な部分と異様な部分が混在している自分に耐え切れなくなると、「自殺する。」と言って外へ飛び出して行く事の繰り返しです。顔つきが変わって目つきがするどくなり、一日中、顔を見ていて周囲が気をつけていないと、危険な時があります。

病院に行く時は、1週間前位から、出発時間など気になり、何か用事を言い付けたりすると反発する。人に仕事を言い付けられると、怒って物を壊したりする。

病前は、明るく素直な性格だった。

(10)行動や情緒の障害─

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